フッ化物洗口法情報
第40回山口県学校保健研究大会で伊東理事発表
周南市学校保健会からの依頼で、山口県庁職員ホールにて開催された『第40回山口県学校保健研究大会』(平成20年1月17日)で、伊東公衆衛生担当理事が「疾病構造の変化に対応した学校保健の方策」~歯の健康対策~の演題で発表し、好評を博しました。
↓発表の内容をご覧いただけます(pdf)「疾病構造の変化に対応した学校保健の方策」~歯の健康対策~
「疾病構造の変化に対応した学校保健の方策」
~歯の健康対策~
徳山歯科医師会 伊東慶治
戦後激増したむし歯に対処するため、日本学校歯科医会は昭和31年より「むし歯半減運動」を展開し、概ね5ヶ年計画で第6次を重ねました。歯科医療の発展とともにこの運動も進展し、当初の予想を上回るペースの成果を得る事ができました。これを機に疾病構造の変化に対応すべく平成5年度からは保健指導を中心とした、より積極的に健康状態を確保することを目的とした「歯・口の健康つくり運動」を展開していきました。そして平成17年度に文部科学省が「小学校/歯の保健指導の手引き」を改定し、学校歯科保健参考資料「『生きる力』をはぐくむ学校での歯・口の健康つくり」を発行し今日に至っております。
この間、徳山歯科医師会におきましても地域の子ども達が健やかに育ち、より積極的に健康状態を確保できるようむし歯を治療し、フッ化物を応用したむし歯予防に取り組んでまいりました。
昭和45年より徳山市、昭和47年より新南陽市にてフッ素イオン導入法(年2回)が開始され約30年間継続されてきましたが、より高いむし歯予防効果及びモチベーション効果を得られる等の観点から年2回のフッ素イオン導入法から週1回または週5回のフッ化物洗口法を平成15年度より保育・幼稚園、小・中学校の4歳から中学3年生までを対象に実施してまいりました。
戦後まもなくして児童生徒のむし歯が激増したむし歯の洪水の時代には、学校における健康診断も早期発見、早期治療という二次予防を重要視した「疾病発見・管理的解決手法」型の健康診断でありましたが、むし歯が減少するなか、疾病構造の変化に伴い、平成7年の学校歯科健康診断改正の実施にあたり、永久歯の4度分類を改め、健全歯、未処置歯および要観察歯(CO)を設けました。
COの意義は、COを直ちに歯を削り処置歯にするのではなく、適切な保健教育・保健指導を行うことによって、児童生徒に対しCOへの理解を深めさせ、児童生徒自らむし歯に進行することを予防し抑制を図ることにあります。それによって児童生徒自身が生活習慣を見直し、自分の健康は自分で守るという意欲を育てる契機とするような、児童生徒の健康教育の教材として活用することが大切です。
乳児期のように自らの健康が概ね保護者等の手にゆだねられ管理されている「他律的健康つくり」の時期から、成人期以降の自らの思考・判断による意思決定や行動選択による「自立的な健康つくり」へと移行するには、学齢期の学校歯科保健活動が非常に重要であり、フッ化物を応用したむし歯予防が大変有意義なものであると考えます。今後もフッ化物洗口を利用したう蝕予防活動を継続実施することによって、「『生きる力』をはぐくむ学校での歯・口の健康つくり」を実践していきたいと思います。
この間、徳山歯科医師会におきましても地域の子ども達が健やかに育ち、より積極的に健康状態を確保できるようむし歯を治療し、フッ化物を応用したむし歯予防に取り組んでまいりました。
昭和45年より徳山市、昭和47年より新南陽市にてフッ素イオン導入法(年2回)が開始され約30年間継続されてきましたが、より高いむし歯予防効果及びモチベーション効果を得られる等の観点から年2回のフッ素イオン導入法から週1回または週5回のフッ化物洗口法を平成15年度より保育・幼稚園、小・中学校の4歳から中学3年生までを対象に実施してまいりました。
戦後まもなくして児童生徒のむし歯が激増したむし歯の洪水の時代には、学校における健康診断も早期発見、早期治療という二次予防を重要視した「疾病発見・管理的解決手法」型の健康診断でありましたが、むし歯が減少するなか、疾病構造の変化に伴い、平成7年の学校歯科健康診断改正の実施にあたり、永久歯の4度分類を改め、健全歯、未処置歯および要観察歯(CO)を設けました。
COの意義は、COを直ちに歯を削り処置歯にするのではなく、適切な保健教育・保健指導を行うことによって、児童生徒に対しCOへの理解を深めさせ、児童生徒自らむし歯に進行することを予防し抑制を図ることにあります。それによって児童生徒自身が生活習慣を見直し、自分の健康は自分で守るという意欲を育てる契機とするような、児童生徒の健康教育の教材として活用することが大切です。
乳児期のように自らの健康が概ね保護者等の手にゆだねられ管理されている「他律的健康つくり」の時期から、成人期以降の自らの思考・判断による意思決定や行動選択による「自立的な健康つくり」へと移行するには、学齢期の学校歯科保健活動が非常に重要であり、フッ化物を応用したむし歯予防が大変有意義なものであると考えます。今後もフッ化物洗口を利用したう蝕予防活動を継続実施することによって、「『生きる力』をはぐくむ学校での歯・口の健康つくり」を実践していきたいと思います。