ごあいさつ
徳山歯科医師会会長
河村 誠
一般社団法人徳山歯科医師会は周南市内の歯科医師83名で構成され、歯科医院による診療以外に地域の保健事業に取り組んでいます。
地域保健事業には、いい歯スマイル検診、事業所検診、歯周疾患検診、1歳6ヵ月検診、3歳児検診、後期高齢者歯科検診等の歯科検診他、幼稚園保育園・小中学校でのフッ化物洗口、よい歯のコンクール、訪問診療、ぶち元気がいいねフェスタ、こどもっちゃ、その他周南市や団体の歯科保健事業への参加があります。
最近の歯科治療では虫歯や歯石除去、抜歯、入れ歯を作るだけではなく、口の中を清潔にし、できるだけ歯を抜くことなく自分の歯で食べることができるような予防に力を注いでいます。
歯・口はただ咀嚼(食べる)だけでなく、話す・飲み込むなどの機能があります。歯の喪失や加齢に伴いその機能が衰えます。その機能をいかに維持・向上させることも我々の仕事です。
また、唾液の中にはウイルス(コロナ・インフルエンザ等)を抑制する免疫抗体があります。口の中を不潔にすると、その機能が無力化し病気にかかりやすくなります。歯科治療の他、正しい歯磨きや定期的な歯石除去が必要です。
その他、虫歯・歯周病は妊娠中の歯肉炎・早産・低体重児の原因となり、幼児期の生活習慣で口呼吸・お口ぽかん、歯並びへの影響があります。歯周病菌が血管を通じて脳梗塞・認知症・心臓病・糖尿病等の原因になることも分かっています。口の中から全身の健康を維持することも重要です。
周南市では2019年より口腔保健条例が制定され歯科検診以外にも口腔癌を含む口腔粘膜疾患の検診も実施しています。また高校卒業後は事業所検診以外に歯科検診がないため、19歳~39歳には「いい歯スマイル検診」が、40歳からは10年毎にはなりますが「歯周疾患検診」を実施しています。また、山口県では「健口スマイル事業」が始まりました。
徳山歯科医師会では地域の皆さんへの口腔管理・指導を通して健康の維持増進のお役に立ちたいと考えております。